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職員の「許せないっ!」という思いについて

幼稚園、知的障害者施設、老人ホームに携わってきて、違和感を覚える事の一つに

利用者に対して

「あの人(利用者)、あの言動許せない」

と話す職員がある一定数います。

 

私自身、幼児や自閉症の方、認知症を患っている方の行動や言葉のチョイスを「不快だなあ」と感じることは稀にあります。しかし「許せない」とは違います。

 

職員の「許せない」発言、経験豊富な職員や役職に就いている職員からも度々聞かれるから困ります。

 

この「許せない」思い、福祉業界に本当に多いです。

他の業種で都度「あの客、許せないっ」などが蔓延っていたら、その会社(事業)は衰退します。

 

対象の方が

「素直な幼児期」

「言語認知が難しい・行動障害がある・社会参加が難しい自閉症の方」

「価値観が違う高齢者の方」

というのが深層心理にある為、自身のコントロール下にない言動に対して職員自身の不快感が出てしまうのでしょうか?

定型発達の私たちでも利用者の言動が脳にある扁桃体(へんとうたい)という快・不快を感じる部位を刺激します。

 

私が老人ホームで施設長をしている時に、新卒採用の職員との面談で退職意向が出た時の話です。。

その職員は認知症が多いフロアに配属、ある認知症を患っている女性の「家に帰りたい」「トイレに行きたい」の止まらない要求に対し、霹靂してしまった様です。

歳の離れたベテランの女性職員が新人の教育係でしたが、その女性職員は認知症の利用者が何度も何度も同じ話をしても嫌な顔をせず“初めて聞く話”ように対応をしていました。

そんな大先輩を新卒職員が見て「なんで言い返さないんですか!あの人、ヒトとしておかしいじゃないですか!」と少し興奮気味に話していました。

私はその際にその方の介護支援の目的である「利用者に落ち着いてもらうこと」を伝えましたが、新卒職員は「何度か先輩の真似をして見ましたが、この接し方では“自分”で居られなくなる」「俺には出来ない、退職を考えている」というニュアンスの答えが返ってきたのが印象的でした。新卒入職から半年くらいだったかと記憶しています。

 

「プロ根性」「福祉精神」等の問題だけでしょうか?

これは

「利用者のパーソナルや障害の本質」

「保育や教育・介護・療育や支援の本質」

などの理解や解釈まで伝えられなかった私の至らなさだと感じています。

 

説明をするのは大変な労力がいります。

ただ、その本質の理解出来ないままでは、保育や介護、療育や支援の技術は今以上に上がりません。断言したい位です。

 

危惧したいのは、そのような職員やその影響力から相模原の事件の様な思想につながる事です。

 

この事件については割愛しますが、私自身関連記事や映画ドラマ化をみて勉強を予定です。

学校での“いじめ”問題が形を変え無くならないように、福祉業界内での職員が利用者に対して“マウント”を取りやすい傾向はヒトの性(サガ)なのでしょう、、、だからこそ謙虚さと形骸化しない虐待防止の対応などが必要なのです。

 

最初に書いたように、私自身も福祉現場で不快を感じることもあります。むしろ仕事以外では日常的に短気です。

 

私の不快を感じる事は、「無礼な事」「配慮の不足」「期待とのズレ」です。

同僚の職員や後輩などにも良く態度に出してしまうので、日々アンガーマネジメントと思想のアップデートを本気で取り組まなければいけません。私自身が1番無礼かも知れません。

 

 

 

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